(3月24日に大阪府議会で府立学校条例改正案が可決されたことを受け改稿しています) 大阪府南部にある「阪南市」。 人口約5万2000人の都市で、「唯一の高等学校」が廃校となることが決まりました。3月24日、大阪府議会は関連の条例案を可決。阪南市は、全国的にも例の少ない「高校不在」の都市となる可能性が浮上しています。一部の市民から反対の声があがる中、大阪府はなぜ、市内唯一の高校をなくそうとしているのでしょうか。 取材の中で見えてきたのは、大阪府が独自で定めた「あるルール」と、様々な「数の壁」でした。 大阪府立泉鳥取(いずみとっとり)高校。阪南市唯一の高校で、市内南東部、JR阪和線・和泉鳥取駅近くの高台にあります。1976年創立後、1万3000人以上の卒業生を送り出してきました。 しかし去年12月、教育関係者が集まる、大阪府の「教育委員会会議」で、この高校に関する“ある決定”がなされました。