今、話題の初音ミク。 「無駄なソフト」とか「オタクのおもちゃ」だとか、 逆に一方「新しい技術」だとか色々な意見があるのだが、 ふと気がついたことがある。 これって、著作権の根本を揺るがしかねないソフトじゃないか? というのも、 『著作権法上「歌う」とはどういうことか?』という事について、 まっこうから疑問を投げかける事になっているからだ。 歌謡曲は「歌」と「詞」から構成されている。 そしてこれは、それぞれ別な人に帰属する権利(作曲者と作詞者)だというのは良く知られている。 そのため、通常、BGMや演奏だけならば著作権は作曲者の権利にのみ抵触していることとなり、作詞者が「その曲を弾くな」という権利もなければ使用料を取ることもできない。 ところで、技術的な面で言えば、今まで、シンセサイザーで人の音を録音し、その言葉にドレミファソラシドと音階を付けて演奏することがはやった時期があった。 (今でも