愛好家層を中心に人気のコンパクトデジカメ、シグマ「DP」シリーズの最新モデル「DP2 Merrill」が7月に発売された。注目は、同社の一眼レフ機「SD1 Merrill」と同じ有効4,600万画素の「Foveon X3ダイレクトイメージセンサー」を搭載したこと。その描写力や機能性、操作性はどうなのか。実写を交えたレビューをお伝えしよう。 無駄のないシンプルなデザイン そもそも「DP」シリーズには、広角レンズを搭載した「DP1」の系列と、標準レンズを搭載した「DP2」の系列の2ラインがあるが、今回登場した「DP2 Merrill」は後者の4代目となる製品だ。従来はほぼ共通だったボディデザインを一新したほか、レンズやセンサー、液晶モニターなどの主要な部材もすべてリニューアルしている。 まずは外観から見てみよう。ボディは、フラットな長方形をベースにして、レンズ部分のみが突き出た箱形のスタイルと