3月から5月にかけてインドを大混乱に陥れ、全世界に広がり猛威を振るったδ株によるエピデミックSurge(波)は、先行したインドや英国と同じく急激かつ巨大な津波となりましたが、あっけなく萎んでしまいました。 第5波は、その波の急峻な高さから本邦ほか世界各地で医療崩壊を起こしましたが、津波が退く様に短期間で退いてしまいました。また免疫回避を起こすと考えられる変異を持つ割に死者が少なかったと言えます。 死者数が少ない理由は、ワクチン接種の寄与が高いと考えられ、実際に合衆国では、δ株による死者の99%以上が非接種者であるとCNNで報じられています*。本邦でも、前回記述したように6月以降の致命率は0.4〜0.5%程度に留まる見込みで、以前に比して1/4以下に下がっています。但し、第5波による死者の集計は沖縄などで著しく遅れており、11月末までは確定しません。 <*More than 99% of t