Ashley Madisonから流出した3,600万件以上のアカウント情報から、パスワードクラックが進められている。既に1,170万件以上のパスワードをクラックしたというCynoSure Primeというグループによれば、使うべきではない弱いパスワードとして紹介されることの多い人気パスワードが上位を占めている一方で、サイト利用者の心情を表すような興味深いパスワードも数多く見つかっているそうだ(CynoSure Prime: クラック手法の解説、クラックされたパスワードの解説、Ars Technicaの記事[1]、[2]、[3])。 Ashley Madisonのパスワードハッシュ生成にはbcryptが使われており、すべてのパスワードをクラックするには何世紀もかかるとみられていた。しかし、CynoSure Primeはソースコードを解析し、「$loginkey」と名付けられたハッシュ値の生成