(英エコノミスト誌 2010年8月21日号) 日本は経済規模で世界第3位に転落した。日本企業はこの状況に立ち向かうことができるのだろうか? 5年前、中国の経済規模は日本の半分だった。今年、その規模は日本を上回る見通しだ(図1参照)。 先日発表された4~6月期の統計では、中国は往年のライバルである日本を追い抜いていた。これまで日中のGDP逆転は、中国のGDP(国内総生産)が季節的要因で必ず高くなるクリスマスを控えた第4四半期にしか起こらなかった。 中国は日本の10倍の人口を持つため、この瞬間がいつか来ることは常々予期されていた。それでも、これほど早く訪れたのは驚きだ。ほんの20年前には世界一を目指していた日本にとって、3位への転落は憂鬱な節目となる。しかも、それだけでは済まないかもしれない。 日本が長い停滞に陥った原因である日本的資本主義の特徴の多くは、今も生き続けている。現在は、年間1%経