東日本大震災の被災地に即応予備自衛官として出動していた高知市の精神科医、小南博資さん(44)が7日、同市内で活動報告を行い、遺体の捜索に当たる自衛隊員も精神的なダメージを受けていることを明らかにした。 小南さんは第47普通科連隊の一員として3月27日に現地入りし、宮城県女川町を拠点に4月1日まで被災者の診療に当たった。 毎日の活動を終えた深夜には自衛隊員の相談を聞くことも。「明日も捜索に当たるが、正直つらい」「遺体の様子が夢に出てくる」という相談を受けたという。 小南さんは「肉体は鍛えていても、毎日遺体を目にして、相当なショックを受けている。注意深くメンタルケアしていかなければ」と指摘した。