ゲームの世界では、どんな悪人も救われてしまう。終わってみればいい人になっていたりする。 しかし、それでいいのだろうか。 30分程度で遊べるお手軽ゲームながら、いびつなまでのハッピーエンド主義に疑問を投げかけるアドベンチャー『償いの時計』。 PCフリーゲームの中でも強烈に後味の悪いゲームとして知られる本作が、原作に存在しなかったアフターストーリーを補完し、 さらにエグみを加えてやってきた。 償いの時計で過去に遡り、罪を償うアドベンチャーゲームだ。 ゲーム冒頭で愛する人を殺してしまい、失意のままに歩く男。彼がこのゲームの主人公である。 このままどうやって生きていくのか。呆然とする主人公に怪しげな商人が声をかける。 時間を巻き戻すという「償いの時計」を使えば、過ちを償えるのだという。 怪しみつつも時計を受け取る主人公だが、時計に触れた瞬間にその疑念は消える。 主人公は人に見えない幽霊となり、時間