当会は、東日本大震災における避難所での無料相談のため、平成23年4月29日から5月1日までの3日間、10名の会員を宮城県に派遣しました。その際、派遣先である女川町、石巻市において、案内役を務めていただいたのが、仙台弁護士会の前田拓馬弁護士(60期)です。 前田弁護士は、女川町において自ら被災されており、その体験談について、このたび当会会報にご寄稿いただきました。被災の一部始終が克明に記録され、大津波に襲われた被災者の状況をリアルに追体験できる、非常に興味深い内容の手記ですので、ぜひともご一読いただければ幸いです。 はじめに はじめに、東日本大震災により亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げるとともに、被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げます。 私自身、今回の震災を宮城県牡鹿郡女川町で被災し、地震だけではなく、津波にも遭遇したことから、その際の被災体験をご報告いたします。 女川町にい