ロンドン(CNN) 世界で初めて時速1000マイル(時速1609キロ)突破を目指す超音速自動車「ブラッドハウンドSSC」の設計が完了し、製作段階に入った。2012年末から13年初めにかけて記録に挑戦する計画だ。 開発チーム責任者のマーク・チャップマン氏は「コンセプトの立案に2年半かかった。マッハ1.3(時速約1590キロ)で走っても浮き上がらず、完全に安定を保つ形がひらめいたのは8カ月前のことだ」と話す。そこからフレームや内装などの細かい設計が始まった。 車体は長さ13メートル近く、幅1.5メートル、高さ2メートルで、重量6.4トン。前部に英アドバンスト・コンポジッツ・グループ社の炭素繊維材料、後部のフレームにはアルミニウムで覆ったスチール製格子を採用する。 搭載されるエンジンは3基。中心部に据えた英コズワース社の800馬力エンジンが、ジェットエンジンとロケットエンジンを始動させる補