ロシア・サンクトペテルブルクの「権力の美術館」でプーチン大統領とメドベージェフ首相の風刺画を展示したところ、違法性があるとして26日、警察に押収され、美術館は閉鎖させられた。描いた画家コンスタンチン・アルトゥニン氏は身の危険を感じパリに逃れ政治亡命を申請した。ロシア通信などが29日報じた。 押収されたのは、ネグリジェを着た大統領が女性の下着姿の首相の髪に触れている場面を描いた油絵など4点。どの法律に触れるのか警察は明言しなかったが、国家を侮辱した罪か未成年者に同性愛を宣伝した罪に当たる可能性がある。 アルトゥニン氏はサンクトペテルブルクで来月開催される20カ国・地域(G20)首脳会合に参加する各国首脳に対し、ロシアでは「芸術が検閲されている」と訴える文書を送った。 ロシアではプーチン氏批判のパフォーマンスをロシア正教総本山の教会で行った女性バンドが実刑判決を受け服役中。表現の自由の後退を懸