独特な文体と構成力で知られる作家・舞城王太郎が原案を書き下ろした映画『NECK』の製作がスタートしたことが明らかになった。 これまでの舞城作品は「映像化不可能」もしくは「映像化に不向き」と評価を受けることが多かったが、今回の『NECK』は映像化を頭に入れ、2本の新作として書き上げたという。そのうちの1本は2010年2月12日から青山円形劇場で上演される舞台版に、もう1本が本作で映画化となる。 主人公は、独自の研究でお化けを作り出そうとする変わった女の子・真山杉奈。杉奈に恋する大学生の首藤友和は、呼び出された彼女の研究室で大きな木箱の中で首だけ出したままの状態でホラー映画を見させられる。「じゃ、首藤君、たっぷり怖がってね」と杉奈から意味不明な言葉をかけられる首藤。彼が入った箱の正体は、自分の空想が現実化する恐ろしい『ネックマシーン』だった。 映画版のキャストは杉奈役に相武紗季、首藤役を平岡祐