◆ 揚水調整池運用に課題 太陽光発電の急増に伴い、電力の需給バランスを保つ電力会社の系統運用で厳しさが増している。九州電力エリアでは、2016年度の軽負荷期に需要の5割を超える太陽光出力が発生する見込み。自社のLNG(液化天然ガス)コンバインドサイクルや揚水などの調整力を活用することで、安定供給を確保できる見通しだが、揚水の調整池の運用が難しくなるなど課題も顕在化してきた。 太陽光は天候による出力変動が大きく、電力会社は出力の下振れには揚水動力の停止や火力の増出力、上振れには待機揚水動力の運転や火力の出力抑制で対応している。ただ、太陽光の導入が進むにつれて出力の想定誤差は拡大しており、今後は必要な調整力をどう確保するかが問われる。 (3面) >>記事全文や他の記事は電子新聞「新聞オンライン」や各種データベースでご覧いただけます( 有料です)。