昨日、10-12月期のGDPが発表された。マイナス成長という結果は予想どおりで、むしろ、筆者は、消費が思ったより悪くなかったという印象だった。その分、在庫が減っていて、このあたりは二次発表で修正されるかもしれない。 さて、今回の発表で2011年の暦年の結果が判明し、阪神大震災のあった1995年との比較が可能になった。財政運営のセオリーは、大災害の発生時には出動するというものである。今回の震災で、日本は、そのセオリーを無視したのだが、やはり、その結果は、マイナス0.9%という厳しいものだった。セオリーを守った阪神の場合とは対照的である。 阪神の際の1995年は1.9%成長であり、GDPは8.7兆円増加している。このときの震災対策や円高対策の補正予算の規模は、約9兆円であるから、ほとんど経済対策で成長を確保したようなものである。それが翌年の2%超の成長に結びつき、バブル後の日本経済を本格的に立