取り調べでの違法性を認定された大阪府警察本部は「判決内容を検討し、今後の捜査に生かすべき点については、生かしていきたい」とコメントしたが--。写真は大阪府警察本部本庁舎(画像は「wikipedia」より)。 「答えろ、答えろ、答えろ」「これは命令やで」「80まで生きてそれか。くだらんな、不毛や」「人間やっぱり年っていうたら、プライドだけが残るな」 刑事のこんな言葉が延々と続く取り調べ。それを記録したICレコーダーの録音などを証拠に、大阪府堺市の男性Aさん(82)が、黙秘権を告知されない取り調べで、自白を強要されたうえ、侮辱的な文言を浴びせられたなどとして府を訴えていた訴訟で、大阪地裁は、録音が残されていた取り調べについて、「相当性を逸脱したやり方で供述や自白を強い、不当な人格攻撃の発言を繰り返した」として違法性を認定した。しかし裁判所は、録音のない日の取り調べについては、男性の請求を退け、