僕はお風呂が大好きだ。どのくらい好きかと言えば、ひとり暮らしをしていたころは毎週末にスーパー銭湯へ行くのが何よりの楽しみで、行けば2時間以上はゆっくりとするくらいに大好きだ。 僕は温泉も大好きだ。どのくらい好きかと言えば、評判の温泉が山奥にあると聞いて、レンタカーを借りて200kmの道をかっ飛ばし、霧で10m先も見えない山道を夜遅くに登り、道の駅で凍えながら車中泊をして、翌朝、一番乗りで温泉にダイブするくらいに大好きだ。 そんな、根っからの「風呂ボーイ」である僕。しかし一方で、冬になると実家では、2日に1回しかお風呂に入らない。理由は単純。「昔からそうだった」から。ひとりのためだけにお湯を張るのも申し訳ないし、特に文句もないので、ずっとそうしてきた。 ところがどっこい。大学生時代の話である。サークルの仲間と数人で飲みに行ったときにそのことを話したら、ドン引きされてしまった。しかも男子に。