潜水艦はとても機密が多く、特に静粛性については各国ともリソースの多くを割いて研究しています。そのなかで、実はスクリューと同じくらい静粛性に直結する重要な装備のひとつに錨(アンカー)があります。 錨を収める場所は秘密の場所 潜水艦も艦船である以上、港や泊地で休憩や補給を受けます。当然、そうしたときは潜水艦も錨を降ろしているのですが、錨を揚げる光景はほぼ見られません。なぜかというと、それは潜水艦の錨は最も目立たないところにあるからです。 拡大画像 桟橋に停泊中の海上自衛隊の潜水艦。潜水艦の錨は艦底にあるため、普段は見えない(2019年2月、柘植優介撮影)。 潜水艦で最も目立たないところ、それは艦底です。潜水艦は停泊時も艦体の3分の2は水面下にあります。ということは海水につかっているところは見えておらず、その中で最も深い場所である艦底に錨があるため、普段目にすることがないのです。 なぜそのような