哲学者の苫野一徳さんの著作『愛』は、20年の構想と、2年半の執筆期間を経て生まれた、「愛」の本質を解明する一冊です。 じつは、この本は苫野さんが長く躁鬱病に苦しんでいたことがきっかけで生まれました。 本作を書くに至った経緯について、刊行当時(2019年)に苫野さんが綴った文章を公開します。(前編) 躁鬱病に苦しんでいたある日、「人類愛」の啓示が 講談社現代新書から上梓した拙著『愛』は、構想20年、執筆に2年半をかけた、わたしにとっておそらく最も大切な哲学作品となるものだ。 「愛」の探究へとわたしを駆り立てることになったそもそもの動機は、20年近く前、長い躁鬱病に苦しんでいた頃に、突如として「人類愛」の啓示に打たれたことにある。 すべての人類が、互いに溶け合い、結ぼれ合った姿が、その時のわたしには、ありありと、手で触れられそうなほどの確かさを持って見えた。そのイメージは、わたしには「愛」と呼
フジファブリックが2025年2月をもって活動を休止することが発表された。フジファブリックは2000年に結成され、2004年にシングル「桜の季節」にてメジャーデビュー。2009年12月にオリジナルメンバーの志村正彦が急逝し、以降は山内総一郎(Vo, G)、加藤慎一(B)、金澤ダイスケ(Key)の3人体制で活動してきた。 山内、加藤、金澤が公式サイトで連名にて発表したコメントによると、今年2月にリリースされた最新アルバム「PORTRAIT」を制作中の昨年、金澤から「自分のすべてをこのアルバムに注ぎ込み、20周年イヤーを全力で駆け抜け、その後バンドを脱退したい」との申し入れがあったとのこと。これを受けてメンバーとスタッフ間で何度も話し合ったが「この20年間でバンドに対してすべてを出し尽くした」という金澤の意思は固く、バンドとしての活動継続は困難と判断し活動休止を決断したという。 活動休止後、メン
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く