芥川賞の受賞が決まった作家の田中慎弥さん(39)と円城塔さん(39)宛てに、黒い粉のようなものが入った封筒が出版社に郵送されていたことが25日、警視庁麹町署への取材で分かった。同署は悪質ないたずらとみて、粉の成分を鑑定する。 同署によると、芥川賞を手掛ける出版社「文芸春秋」(東京都千代田区)から24日午後、「変な封筒が届いた」と110番があった。封筒はA4サイズで2通あり、それぞれ田中さんと円城さん宛てで、中にプラスチック製のケースに詰められた黒い粉のようなものが一つずつ入っていた。 脅迫状などは入っていなかったが、封筒には送り主の住所と個人名が書かれていたという。 【関連記事】 居酒屋で爆発、8人重軽傷=カセットボンベ廃棄中に 生き埋めで作業員2人死傷=マンション工事現場の穴 社民党本部に車突っ込む=けが人なし、自称右翼団体の男逮捕 石原氏が芥川賞委員退任 学校前で小5