前回は、検疫ネットワークの機能を実現するための機能「NAP(Network Access Protection)」の概要を解説した。今回は、NAPを利用する際の注意点や機器構成などについて、かいつまんで解説する。そして次回から、実際に設定する際の手順に話を進めることとする。 最も簡単に導入できる「DHCP方式」で解説 本稿では、最も簡単に導入できる方法として、DHCPサーバによるNAPの実現方法を説明しよう。堅牢性という点では他の方法に見劣りするが、何よりも導入が容易であり、NAPとはどういうものなのかを実地に体験するには具合がよい。 この機能を実現するには、以下のサーバが必要になる。 Active Directoryのドメインコントローラ(ユーザー認証に必要)→本稿ではDNSサーバを兼用するものとする。(コンピュータ名:HELIOS、IPアドレス:192.168.0.51) NPSサーバ