東芝は4割を出資するグループ会社、東芝セラミックスの保有株をユニゾン・キャピタルと米カーライル・グループら投資ファンドにTOB(株式公開買い付け)などを利用して売却する。東芝セラミックスの経営陣によるマネジメントバイアウト(MBO)の一環で、TOBの完了時期は12月4日の予定だ。投資予定額が600億円を超えるこのMBOは、今年に入ってからは、すかいらーくの非公開化(2565億円)に次ぐ規模の大型案件である。 今回のようなニュースが違和感なく受け入れられるほど、企業買収を生業とするバイアウトファンド(注釈:投資家から集めた資金を企業に投資し、投資先企業の経営に関与して企業価値の向上を図った後に、売却して利回りを得ることを目的とするファンド)の存在が我が国において定着したことは、黎明期に業界に身を置いていた者としては感慨深い。 私が米リップルウッド(現RHJインターナショナル)に入社した200
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