グーグルやアマゾンが提供するサービスをはじめ,パブリック・クラウドでは,事業者独自のファイル・システムや分散処理技術を駆使していることがある。基本的にこれらのクラウド・サービス上で使われるAPIは,他の事業者のクラウド・サービスとは互換性がない。 これらのクラウド・サービスは話題性はあるが,実際には企業の基幹業務などへの採用は進んでいないため,互換性の欠如はまだ企業ユーザーの間で問題視されていない。ただこの先も,独自仕様のままだと,将来的に問題につながる可能性がある。例えばあるクラウド事業者がサービスを停止した場合,他のクラウドに移行できず,事業の継続が困難になる恐れがある。 そこで重要になるのが標準化である。ベンダーのロックインを防げるだけでなく,認証やログ情報を連携させれば利便性やセキュリティを高められる。災害時などにクラウド間でリソースを融通し合えれば,より信頼性を高められるというメ
![[標準化]様々な団体で策定進むクラウド標準](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)