施設の老朽化などを理由に昨年1月末に閉館した千葉県銚子市の水族館「犬吠埼マリンパーク」は1日、再開に向けて今月から補修工事を始めることを明らかにした。 運営会社の「犬吠埼マリンパーク」によると、水族館は昭和49年に建てられたもので、老朽化した設備の更新や耐震化工事の資金繰りにめどが立たず閉館した。閉館後は施設や事業の譲渡先を探しながら、残された生物の飼育を続けてきた。今年3月に同社を買収して新社長に就任した王静氏が再開する方針を示し、補修工事が決定した。 工事では水族館の外壁や屋根、ボイラー、電気設備などの補修を行う予定。前社長の平林弘充さん(62)は「建物が古いため、工事にどれだけ時間を要するか分からない」と話し、具体的な再開時期は未定とした。 展示は閉館後も引き続き飼育している生物を中心に新たなものを加える予定。1階に淡水魚、2階に海水魚を展示し、小さな個別水槽には世界中の珍しい生き物