再生可能エネルギー(再エネ)を「主力電源」として大量に導入していく――。その実現に向けては、再エネの導入コストを下げ、「自然環境に応じて出力が変動する」という特徴と向き合いながら、その時その時の状況や変化に応じた適切な対策をうっていくことが大切です。 「なぜ、『再エネが送電線につなげない』事態が起きるのか?再エネの主力電源化に向けて」 では、さまざまな電源を送電線につなぐための「接続」に関するルールの考え方をご紹介しました。第2回となる今回は、実際に電気を流す際の「給電」に関するルールの考え方をご紹介します。 Q1.九州地方では太陽光発電の増加や原発の再稼動で電気が余り、再エネの「出力制御」をする可能性があると聞きました。そもそも、なぜ電気が余るのですか? 電気が不足する時もあれば、電気が余る時もあるのです 東日本大震災の直後は、電気が足りずに、首都圏では計画停電が実施されたり、全国的に節