環境省は1日、製造から15年を超えるブラウン管テレビの中古品としての輸出を9月から原則禁止すると発表した。 中古品を装って輸出された、実際には使えない古いテレビがフィリピンなど途上国で不適切に解体され、ブラウン管に含まれる鉛などが環境汚染を引き起こす懸念が指摘されているためだ。2011年の地上デジタル放送移行で、地デジを受信できないブラウン管テレビの廃棄量が急増することも背景にある。 中古品として輸出を原則禁止するブラウン管テレビは、製造から15年超のほか、(1)通電検査で正常に動作しない(2)ブラウン管が破損している-などの製品。中古品の条件を満たす製品を輸出する場合も、製品ごとに製造年や動作確認の結果などを記録し、いつでも提出できるようにすることなどを求める。 国境を越えた有害廃棄物の移動を規制するバーゼル法では、鉛など有害物質を含むテレビを輸出する場合は、受け入れ国側が環境を汚