大阪編に突入し、ますますの盛り上がりを見せているNHK大河ドラマ『真田丸』。三谷幸喜の脚本を存分に活かす実力派俳優が勢揃いした今作だが、中でも特に異彩を放っているのが大泉洋演じる真田信幸の妻で、こう役の女優・長野里美(54)。優秀すぎる父と弟に挟まれた真田家の嫡男・信幸を献身的に支える病弱な妻という役どころだが、その“病弱ぶり”がとにかく「すごい」と評判だ。登場シーンは決して多くはないが、大泉とのやりとりはコミカルで、まるで夫婦漫才のよう。大河という少々シリアスな物語の中で、“三谷作品らしさ”を引き出す絶妙なスパイスとなっている。 ◆安定の病弱さは時に大泉洋を“食う”面白さ おこうは、初登場からすでに病床にいた。部屋に会いに来た信幸に、「私などに構わず、どうぞお家の名に恥じぬよいお働きを…」と伝えようとするのだが、言い切る前に「ゴホゴホ、ゴホッ!」と激しい咳が止まらなくなる。また、「ひとり