マトリクスが好きである。膨大な量に思えるデータを、適当な切り口を2つ、あるいは複数用意してマトリクスに整理してみることで何かがはっきり見えてくることは多い。小生のコンテンツ「欧州言語マトリクス」や「ドイツの地名分析」も概ねその発想がベースである。加えて生来の「さぼり」である。なんとか手抜きして物事を覚えられないか、あるいは規則を見出すことによって「覚えることを省略できないものか?」と考えるたちである。欧州言語マトリクスも、その昔(中学校の頃)「ラテン語を覚えればラテン(ロマンス)系諸語はマスターしたも同然」と考えたことがそのベースである。 大学のドイツ語授業で分離動詞なる概念が出てきたとき、多くのクラス仲間は「なんじゃ、この奇妙な動詞は!」ととまどいを隠せなかったのだが、ここでまた「さぼりのマトリクス」がひらめいた。要は「前置詞」と「基本動詞」の組み合わせだ。おのおのの概念を抽象化して