経済産業省は10日、緊急経済対策の裏付けとなる2012年度補正予算案で、同省分の事業費が総額1兆2029億円になると発表した。13年度当初予算案の概算要求(1兆1614億円)に並ぶ規模になった。企業の競争力強化や省エネにつながる設備投資への補助金を2000億円盛り込んだほか、電気自動車やプラグインハイブリッド車に必要な充電器の整備は1005億円計上した。 中小・零細企業の支援では、3月の中小企業金融円滑化法の期限切れをにらみ、借り換え保証の推進など資金繰り支援策として2893億円を盛り込んだ。ベンチャー企業の資金調達を支援するため、産業革新機構への出資額を1040億円上積みする。 東京電力福島第1原子力発電所1~4号機の廃炉に向け、福島県内に放射性物質の分析・研究施設などの設計や建設費として850億円盛り込んだ。