「あくまでも音楽誌」と断言しながら、 これまでの音楽誌にはない美しいヴィジュアルで、海外からも高い評価を得る『nero』。 その記念すべき10号目の発売と同時に開催されたリリースパーティで、 『nero』の編集長であり、音楽ライターとしても活躍する井上由紀子さんにお話を伺いました。 節目を迎えたからこそ彼女がいま一度考える、クリエイションの本質とは。 最初は小山田くんのことを、小山田けいこ(17)だと勘違いしていました(笑) 『nero vol.10 BOYS issue』の発売、おめでとうございます。 井上由紀子(以下、井上):ありがとうございます。 創刊から計10冊をほぼひとりで制作してきたわけですが、振り返ってみていかがですか? 井上:10冊もつくったという感覚はないですね。もちろん達成感はあるけれど、作っているときは楽しさより懸命さが勝っている。仕事をしている人は誰しもがそうである