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2022年9月17日のブックマーク (1件)

  • 第7回詩歌トライアスロン融合受賞連載 「海中火」のための素描 斎藤 秀雄 « 詩客 SHIKAKU – 詩歌梁山泊 ~ 三詩型交流企画 公式サイト

    「海中火」のための素描 斎藤 秀雄 王子らはブリグ族を殺戮しはじめた おお、おうっ、牡牛。……牡牛が……牛が……しが……。いる、牡牛がいる! クシャトリヤたちのなかに牡牛がいて、いて……見る! 牡牛は見るものだ。目から見る。目から見るが翔ぶ。ミルクを見る、牛のミルクを見る、牛乳を……。 王子らは女たちの子宮の胎児さえも虐殺した 牛乳、乳……を見る。目から翔ぶ見るが、乳を見る、乳も見るものだ。乳が……。翔ばす、矢を。翔ぶ矢、弓兵から、から矢が、白くっっっっと、と、翔ぶ。白く弧を、鋭く矢……子宮胎児。あっ、飴色の……胎児……ほそながくのびる。 逃げた女の一人は胎児を百年のあいだ腿のなかに隠した 腿。ほそながい腿……に、しまう、胎児っっっを。ほそながい太ももに。ヒマヴァット〔雪に覆われた〕、ヒマラヤ〔雪の住処〕、ヒマラージャ〔雪の王〕。おお……寒い……雪山の王へ逃げた、女、っっっクシャトリヤが探

    hidex7777
    hidex7777 2022/09/17
    詩客の「詩歌トライアスロン」連載、9月は自由詩です。「『海中火』のための素描」を掲載しております。およみいただければうれしいです。