長島昭久首相補佐官は1日、東京で講演し、中国を牽制する外交戦略の角度から、日本は環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を交渉する必要があると呼びかけた。また、「中国から見て『なかなか手ごわい』と思わせる戦略的な環境を整えていく」とし、「アジア太平洋の秩序は日本と米国で作っていく積極的な視点が必要だ」と強調した。 香港・鳳凰衛視(フェニックステレビ)の評論家、何亮亮氏は「日本は多方面から中国を牽制しようとしている。しかも、太平洋の見通しは米国と日本で決定していくべきだと考えているが、実際にはそうならない」と指摘し、次のような考えを示した。 長島氏の発言は当然世論の希求であって、日本政府の内部には違った意見もあるが、TPPに加盟し、全面的に中国を抑えることが、少なくとも日本と野田政権にとって重要な政策になってきていることがわかる。 近年日本は、外交・軍事面で中国に対抗する動きが活発化している。