結果を総合すると、2階層のメニュー(32*16と16*32)は3階層のメニュー(8*8*8)よりも優れていたと言えます。つまり、広くて浅いメニューの方が優れていると言えます。そして、2階層のメニュー構造の中では、32*16よりも16*32の方が優れていました。(ただし、主観的評価では32*16が一番。) なぜ、広くて浅いメニューの方が優れているのか? この実験では、テスト本番前に視覚探索力と記憶力を測定するプリテストを実施しています。研究者たちは、このプリテストと上記テスト結果を組み合わせることで、興味深い考察を行っています。 研究者たちは「相関関係」に注目しています。普通に考えれば、視覚探索力や記憶力が高い被験者の方が、タスク達成時間は短い“はず”です。相関係数を算出すれば“マイナス”になるはずなのです。 確かに、32*16と16*32のメニュー構造の場合は、視覚探索力と記憶力の相関係数