就活のグループディスカッションでバームクーヘンが好きだという男の人と知り合った。 彼は自己紹介の場で、 「安物のバームクーヘンしか食べたことがなく、バームクーヘンが嫌いだと言う人はぜひ美味しいバームクーヘンを食べて欲しい」 「ユーハイムのような、ベーシックなものでも違いがわかる」 「自分は別のもっと美味しいところを知っているので興味がある人はあとで来たら話をする」 といった話をした。 私は甘いもの全般が好きであるが、バームクーヘンという繊細な食べ物について、味の違いを語ることはできない。 オーソドックスな甘味について語れる人と出会えたことに私の胸は高鳴った。 グループディスカッションが終わり、私は彼に話しかけた。 「さっきの話だけど、どこのバームクーヘンが美味しいの?」 彼は答えた 「ねんりん家のバームクーヘンは美味しいよ」 -知ってる。 「あとはCLUB HARIEかな」 -知ってる。
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