火星探査車「オポチュニティー」の近くに突然現れた白っぽい石(右の画像の中央やや右)。約2週間前に撮影された左の画像には写っていない=NASA提供 火星表面を移動しながら調査している米航空宇宙局(NASA)の探査車「オポチュニティー」の近くに、それまでなかった石が現れた。ネット上では「火星人のいたずら?」などと話題になっているが、NASAの研究チームは「探査車の車輪がはじき飛ばした石だろう」と推測する。 【オポチュニティーが撮影した火星の午後】 石が見つかったのは、1月8日にオポチュニティーのパノラマカメラが撮影した画像。約2週間前に同じ地点を撮影した画像には、写っていない。NASAによると、石はドーナツほどの大きさで「とがった島」と名付けられた。火星表面は茶色っぽいが、「とがった島」は白っぽく、風化を受けていない。 宮本英昭・東京大准教授(惑星地質学)によると、火星には薄い大気があり、