長野県の呪曼寺で31日からつき始めた除夜の鐘が翌日になっても鳴りやまないトラブルが起きていることがわかった。全自動鐘つき機の設定ミスが原因とみられる。鐘は現在も5秒に1回の正確なペースで鳴り続けており、止まる気配を見せない。 呪曼寺では昨年4月から、僧侶の負担軽減のため、ロボットアームが撞木(しゅもく)を操作する全自動鐘つき機を導入。最大3トンの重さまで持ち上げる出力と災害時でも鐘をつける非常用バッテリーを備えた最新型で、毎日午前6時と午後5時に鐘をつくようタイマーをセットして使っていた。 住職は大みそかの31日夕方、除夜の鐘用につく回数を108回に設定したあと、午後10時に就寝。翌午前5時ごろ「除夜の鐘がまだ終わらない」という近所からの知らせで目覚めた住職が釣鐘堂に駆けつけたところ、ロボットアームは108回を超えても鐘をつき続けていた。 住職は取材に対し「鐘つき機の回数設定ボタンに『10