ラフに書いたので、細かくは説明してませんが、大体において 私の書いたことは19世紀-20世紀に確立されたフランス革命研究を なぞっているので、定説にほぼ沿っているといえると思います。 テルミドール9日前後の状況はかなりはっきりしていて、 誰がどう動いて、結果どうなったかというのはほとんどなぞはありません。 しかし全体的にどういう背景からこうなったのかというような 意味づけについては学者によって観点がさまざまなんで、 時代というか世代によって、学んできたことがかなりことなります。 例えば、古い山川の教科書あたりだと、テルミドールのクーデタの背景を 新たに誕生した小土地所有農民や中工業市民の保守化によって 恐怖政治にブレーキがかかったというような解釈をしていましたが、 そもそもロベスピエール派が目指していた小土地所有農民の形成が 封建的特権の無償廃止という前からの政策では実現しておらず、 ロベ