HOME>装束の知識と着方>色彩と色目>襲色目 襲色目・かさねいろめ(女房装束) このホームページでは女房装束にはあまり触れていませんが、装束の華と謳われる襲色目については触れておきましょう。これも重色目同様にさまざまな説があって一定しないのですが、ここでは平安末期に源雅亮が著したとされる「満佐須計装束抄」に準拠しました。同書では五衣と単の構成で色目を表現しています。この本では、たとえば松重は「うへ二つすはうのこきうすき。もえぎのにほひたる三。くれないの単」などとおおざっぱな表記なので再現はかなり難しいのは事実です。 正式の女房装束はこの上に「表着」や「小袿」、さらに「唐衣」を着用しますから、表面に表れる面積では「五衣」は少ないのですが、袖などに表れるこの部分の美しさを女房たちは競いました。またこの五衣の色目に合わせて表着も選びましたから、この色目が女房装束の基準とも言えるでしょう。 ここ