東京・上野の東京藝術大学大学美術館で開催中の「尼門跡(あまもんぜき)寺院の世界」展に、天皇、皇后両陛下をはじめ、皇族方が相次いで来場されている。 尼門跡寺院は皇女や公家の女性が門跡(住職)となって営み、平安時代以来の御所文化を守り継いできた。同展には、これまでほとんど公開されていない、皇室とゆかりのある品々が多数展示されており、皇族方のご関心を集めている。 天皇、皇后両陛下は4月27日、来場された。展示されている「蓮華文蒔絵双六(れんげもんまきえすごろく)盤」の前では、天皇陛下が、幼少時に祖母の貞明皇后と双六で遊んだことや、コマの進め方を皇后さまに語られるなど、出品物を一つ一つ丁寧にご覧になっていた。 この日は、7つの寺院の門跡さまも上京し、両陛下をお迎えした。門跡さまのうち、法華寺(奈良)の久我高照門跡は公爵の久我家出身で、昭憲皇太后(明治天皇妃)とは親戚(しんせき)。三時知恩寺(京都)