東本京史 「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう! 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… (この小説はフィクションです) ⑪ 「命買います」 (20) 院長は、移植後経過を見て退院させてる。 この言葉は信用できた。 ヤッパリ土門の手に掛かって殺害されたんか? 土門はどこで摘出手術をさせたんやろ? どこから医者を調達してきよったんや? 数々の疑問が残る。 「薬剤の人体実験言う事は、 製薬会社が一枚噛んでる言う事ですか?」 気付いた事から質問を続けた。 「大手の製薬会社は、 契約で人を集めて人体実験をやってるんや。 それを稼ぎにして、生活してるモンが居るんや。 血液を売って、飯食うのと似たようなもんやけど、 血を売ってもナンボにもならん、 セイゼイ、カツ丼一杯食たらしまいや。 偽名でも