東本京史 「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう! 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… この小説はフィクションです、実在とは関係ありません。 「言 霊 (ことだま)」 9 「誠君の心意気には賛同するし、目的が人助けや、 話聞いたら協力せんわけにはいかん。 そやけどな、これを実行するんは容易な事やない。 君が体験したように、施設に入る子供たちは一向に減らん。 そうかと言うて、政府が全く救済してないんか言うと、 そうでもない。 手当をすれど、助けを求める子供らが多すぎるんや。 政府の政策が悪いのも一因やが、 無理解な親が増えてるんが大きな原因や。 戦後のドサクサの中やと、 小さいころから苦労して育ったやろ。 食いもんが無うて、芋のツル食べて育った子は、 チョット裕福になって、麦飯や白
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