東本京史 「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう! 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… この小説はフィクションです、実在とは関係ありません。 「飛 礫(つぶて)」 24 「ワシ、チョット思いついたんやけど、 乾麺や酒、醤油や調味料、下着や古着。 これで気付いたんやけど、 三重子と忍が恵まれん人に分け与えてる品物と違うやろか。 炊き出しの品物は、ハローワークへ寄付されたもんやと言うてたけど、 そんなに寄付が有るんやろか? ワシ、ハローワークへ行って調べてみようと思うんや」 龍蔵が疑問に思ってることを話した。 「そんでも、調べてもしそんなに寄付は無いと言われたら、 三重子と忍がコソ泥やって盗んだもんで炊き出ししてることになるがな。 もしそうやっても、そんなん暴いてエエんやろか? 確か