東本京史 「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう! 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… この小説はフィクションです、実在とは関係ありません。 「馬耳東風」 17 「自殺説を唱える多くの声もありました。 下山は運輸次官当時から辞めたいとこぼしていた。 失踪直後、捜査員が自宅に事情を聞きに行ったところ、 まだ遺体が発見されていないのに、 夫人は『ひょっとしたら自殺じゃないかしら、 自殺じゃなければいいんですが』と言ったとされてます。 捜査員は『奥さんの証言を調書にとっておけば 他殺だなんて議論が出て来るわけがない、 家族が一番知っていたんだから』と言われています。 その後捜査員が東京鉄道病院の記録を調べたところ、 定則は6月1日に神経衰弱性と胃炎の診断を受けて、 1日に睡眠薬0.5グラ