東本京史 「トラちゃん文庫」 「難波侠客伝」日本最後の侠客、大越龍蔵が悪に立ち向かう! 背中の昇り龍、二の腕のクレマチスを咲かせ男伊達をみせる。 クレマチスは策略の花、さて今日のクレマチスは…… この小説はフィクションです、実在とは関係ありません。 「毀誉褒貶(きよほうへん)」 28 「いつやったか、山口ハンが夜中に訪ねて来ましてな。 どえらい話を持ち込みましたんや。 四つになる三重子ちゃんが亡くなったんやと言うんです。 話を聞いてみると、風呂に入ろうと誘うたんやけど、 遊びに夢中で入りとう無い言うもんやから、 一人で入ったらしいんです。 のんびり湯船につかって出てきたら、 階段下の板の間に三重子ちゃんが寝てたそうです。 風呂に入りたいんかと声をかけたけど返答が無い、 慌てて肩を揺すっても反応なしや。 急いで救急車を呼ぼうと受話器を取ったんやけど、 昨日の食堂での事が頭をよぎった。 運ち
![『東本京史「トラちゃん文庫」難波侠客伝:毀誉褒貶』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/217a4fbc400702178ba812ff9862714417b0a2a0/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.ameba.jp%2Fuser_images%2F20161130%2F13%2Fhigashimoto2828%2F9a%2F6e%2Fj%2Fo4000300013810235884.jpg)