■水戸のバンディエラ、本間幸司が語る「前社長の功績」 J2水戸ホーリーホックの前社長、沼田邦郎氏に話を聞いたのは8月3日のこと。同クラブ出身の日本代表、前田大然がポルトガルのマリティモを退団し、J1の横浜F・マリノスへの期限付き移籍が発表された日と重なった。退任から3週間がたつが「特に感慨はないですね」と前社長はそっけない。 今年56歳になる沼田氏は、このほど12年にわたり続けてきた社長のポジションを、副社長だった45歳の小島耕氏に引き継いでいる。水戸のサポーターにとっては、さぞかし感慨深く感じられただろうが、それ以外のサッカーファンの間では、この社長交代が大きな話題になることはなかった。 確かに「J2だから」という理由は、あるかもしれない。だが、同じくJ2のファジアーノ岡山の社長を12年務めて、2年前にJリーグ専務理事に抜擢された木村正明氏の退任は、全国ニュースになった。それに比べると、