日本唯一2度のW杯指揮で、出場と自国外16強を初めて経験したサッカー元日本代表監督、岡田武史氏(66=日本協会副会長、J3今治会長)が「組織」から抜きんでる「個」の台頭に期待した。 22年カタール大会「日刊スポーツ特別評論家」として、PK戦の末に敗れた日本4度目の決勝トーナメント1回戦まで全体総括。進歩は認めつつ、日本の特長である献身性の枠に収めない育成・起用、選手時代に海外を経験した次代の指導者が出てくる必要性を4年後への提言とした。【取材・構成=木下淳】 ◇ ◇ ◇ 4度目の挑戦で、いよいよ8強が許される経験を積んできたと思ったが、まだだった。クロアチアは3位と準優勝を知り、特に前回ロシアでは3試合連続で延長戦(うちPK戦2回)を制して決勝進出。今回も延長前半、まだ動けていたモドリッチとコバチッチを同時に下げた。「いい攻撃で勝ち切る」より「PK戦でいい」感覚だったと思う。 PK