lsはAT&T UNIXの最初のバージョンから存在していた。その名称は、Multicsに存在した類似のコマンドから継承された。現在使われている主な実装には、フリーソフトウェア財団によるものとFreeBSD、OpenBSD、NetBSD、DarwinなどのBSD系システムで用いられているものの2つがある。どちらもフリーソフトウェアであり、オープンソースである。 Unix系のシステムには、現在ユーザが作業を行っているファイルシステム上の場所を表す「カレントディレクトリ」という概念がある。lsは引数を伴わずに起動された場合、カレントディレクトリのファイルの一覧を表示する。引数にカレントディレクトリ以外のディレクトリを指定した場合、そのディレクトリのファイル一覧を表示する。また、ディレクトリやファイルのリストを引数として指定することもでき、その場合はすべての指定されたファイルと、ディレクトリ内のフ