昨年、発生したマイケル・ブラウン事件(ミズーリ州)、エリック・ガーナー事件(ニューヨーク州)は大きな社会問題となりましたが、今年に入っても、警官による治安維持行動の中で、黒人が事実上殺害されるという事件が続いています。 この4月だけでも殺害事件が2件発生しています。まず、4月4日にはサウスカロライナ州のノースチャールストンでウォルター・スコットさんという元沿岸警備隊員の50歳の黒人男性が、「自動車のストップランプが点灯しない」ということでパトロール中の警官に尋問を受けたところトラブルになり、逃走したところを背中から撃たれて死亡しています。 スコットさんは武装してはいなかったのですが、尋問に抵抗する中で警官からスタンガンを奪ったところ、警官が激昂して最悪の事態になったようです。この事件に関しては、目撃者が撮影した決定的なビデオがあったことと、警官の行動をすべて可視化するための音声記録もあった