どうしてReiser4ファイルシステムはLinuxカーネルに取り込まれていないのか? ここ最近カーネルメーリングリスト上でこうした疑問に関する討論が展開されていたが、それは歯切れの悪い議論でしかなく、カーネル開発とは理性的な意見交換に基づいて実行されると思いこんでいた人々を幻滅させるのに充分なものであった。というのも、いずれの陣営も自分たちは技術的なメリットについて述べているのだと主張はしているのだが、いつしか議論の流れは、既存の慣例や方針を遵守すべきかという問題にすり替わってしまうのである。そして、感情的な対立が露わになるのも常であった。 Reiser4はReiserFS(別名Reiser3)の後継者として位置づけられており、後者はバージョン2.4.1以降のカーネルに搭載されたジャーナルファイルシステムを装備したものだが、これについても採用までには紆余曲折をたどったという経緯がある。いず
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