米国のワイオミング大学助教授で詩人のクレイグ・アーノルドさん(41)が4月下旬、鹿児島県・口永良部(くちえらぶ)島(屋久島町)の新岳を訪れたまま行方不明になっている。消防などの捜索はすでに打ち切られ、アーノルドさんの家族や鹿児島大の米国人留学生が独自に捜索を続けている。 屋久島署によると、アーノルドさんは4月27日午後3時ごろ、地元の人に新岳登山口まで車で送ってもらったが、夜になっても宿泊先の民宿に戻らなかった。同署は山岳遭難の可能性が高いとみて、地元の消防団員らとともに翌日から数十人態勢で捜索したが手がかりはなく、今月5日で捜索を打ち切った。 アーノルドさんは米国内では詩人として知られ、「火山をテーマにした詩を書くために口永良部島に行く」と、周囲に語っていたという。