上杉隆(ジャーナリスト) 【第17回】 2008年02月14日 ガソリン“暫定税率”は永久に続くのか?永田町の欺瞞を許すな! 永田町は不思議な世界だ。時として世間の常識が通用しないばかりか、その真逆のことがいくらでも罷り通る。 たとえば、政治家が、「前向きに検討します」や「善処します」などと言う時は、まず間違いなく、何もしないという意味に受け取ったほうが良い。また、演説などで、「国民の皆様のために」などと言った時も注意が必要だ。その真意は「自分の選挙のために」であり、実際に発言を置き換えてみれば、案外すっきりといくものである。 これらのものを「永田町用語」という。最近でも、その例として“暫定”と“恒久”が挙げられる。 『広辞苑』によれば、“暫定”とは、〈本式に決定せず、しばらくそれと定めること。臨時の措置〉とある。一方、“恒久”は、〈久しくかわらないこと。永久〉となっている。その通り